日刊ニュース

2010.09.24 のニュース

ガソリン9月も販売好調 連休での増販に期待 ―末端市況も安定して推移―

 9月の連休(18~20日)も好天気が続き、車の利用の増加、高速道路も混雑してガソリンの販売は好調となったようである。気温も高く、クーラーの使用も増加した。今後は23日(秋分の日)と休みが続き、週末での増販も期待される。7~8月は猛暑で増販、9月は秋の行楽と続くことになる。一方、ガソリン市況は、小幅な値下がりを見せているが、大きく値崩れすることなく安定して推移している。一部では、120円割れも散見するが石油情報センターの週動向調査価格は133円で推移している。8月が134円であったため1円の値下がりで止まり、元売、販売業者ともマージンは確保している状況にある。原油価格はWTIで75~76ドル/バーレルで安定している。為替も一時は82円/ドルと円高が心配されたが、政府の為替介入もあり85円台で推移している。9月でガソリン販売が落ち込むことが心配されたが、好天気が続き、販売も好調であるため市況も維持されている。
 9月に入っても好天気が続きガソリン販売は好調である。台風の到来も心配されたが、本土を直撃することがなく経過している。異常気象で集中豪雨が発生しているが、ガソリン販売には影響していないようだ。
 9月は連休もあり、秋の行楽シーズンとなるため、増販が期待されているが、7~8月の増販の反動で販売減が心配されていたもの。しかし、販売数量が確保されたこともあり、末端市況も維持されている。小幅な値下がりを見せているが、都市部では130円台を維持している。原油価格も75~76ドル/バーレルで安定しており、東工取の先物のガソリンは51円/L、業転市況も52~3円で推移している。先物は小幅であるが値上がりをみせている。
 原油価格はアメリカの景気回復の見通し、株価の上昇もあって堅調に推移している。原油価格は、予想された70~80ドルの価格帯で推移していることもあり、安定している。
 今のところ原油価格が大きく変化する要因が少なく、販売業者も、ガソリンの販売数量が落ち込まない限りは、市況が維持できるとみている。元売在庫も190万KL台と低水準であるため、需給も安定しており、市況は維持されると見られている。
 ただ、販売数量が落ち込むと、販売業者間にあせりが出て価格競争が展開される心配も残っている。元売もカードキャンペーンを実施しており、カード客の囲い込みを狙って割引き販売が散見されるため予断を許さない。

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