2010.10.07 のニュース
先物、業転も値上がり ―ガソリンは下げ止めへ―
原油価格はWTIで81ドル台、中東産は80ドル台に乗せており、東工取の先物も、ガソリンが53円/L、灯油が54円と値上がりをみせている。また、業転も連動して同値に値上がりしている。原油の上昇に伴い、まず東工取の先物が連動して値上がり、これに業転市況が追随して値上がりをみせているもの。ガソリンの末端市況は、小幅であるが連続して値下がり、石油情報センターの調査価格(9月27日)では、132円30銭で前週に比べ30銭の値下がりとなっている。5月から連続して値下がりとなっているが、10月入りで値上げを狙うことになっている。ただ、ガソリンの販売が夏場の猛暑の反動で落ち込んでいるのが気になるところである。
原油価格は、10月入りで80ドル台に乗せて推移している。WTIは1日と4日には81ドル台に乗せており、東京工業品取引所の先物市場、業転市場も値上がりをみせている。
末端市況は、相変わらず小幅な値下がりが続いていたが、10月入りで下げ止め状況から値上に取り組むことになる。しかし、ガソリンの販売は、夏場における増販の反動による落ち込みが心配され、市況維持も厳しい状況となっている。
それでも、原油価格が今後も80ドル台で推移することになれば、状況が変わってきて、10月ではガソリンの市況維持に取り組むことになる。
しかし、原油高でも、為替が83円/ドル台という円高で推移しているため、コストの上昇は調整されることになるが、原油高は市況下落に歯止めをかけることになる。街道沿いは125~7円/Lとなっているが、129~30円に底上げを狙う。
ガソリン販売は、7月が530万KL、8月は556KLで、500万KLをオーバー、8月は550万KLの大台に乗せたが、それは猛暑による一過性のものであり、気温が下がれば減販となる。
販売業者も減販を気にすることなく、適正マージンを確保すべきであるが、販売価格が下落してきたため、マージン幅は縮小してくる。