日刊ニュース

2010.10.08 のニュース

ガソリン在庫190万KL割れ 灯油は前週を下回る ―前年比で40万KLの減―

石連週報(26~2日)によると、ガソリンの在庫は186万KLで、前週に比べて5万KLの減少となっているが、前年に比べると28万KL減となった。190万KLを割る低水準となっている。灯油は259万KLで、前週に比べて5万KLの減少となったが、前年に比べると約40万KLの減少となっている。このように、在庫は前年に比べると低水準で推移、灯油の在庫は300万KL割れが予想されたが、現在は積み増しの時期でありながら、2日時点では5万KLが減少する状況となっている。昨年の9月末は300万KL台となっていたが、今シーズンも需要は減少するとの見通しであるため、供給面では問題がないとみている。
 石連週報によると原油統理(9月26~10月2日)は370万KLで、前週に比べ10万KLの減となっている。その結果、実稼働率は85%(前週は87%)、設計能力稼働率は72%(76%)となっている。
 製品輸出はジェット燃料油が19.8万KL(前凋は26.7万KL)、軽油が54.3万KL(30.8万KL)となり、2油種計では74.1万KL(57.6万KL)と増加している。ジェット燃料油は減少しているが、軽油は前週に比べ23.4万KLの増加となっているためである。
 2油種計で50万KL程度で推移していたが、ここにきて輸出増となっている。ガソリンは58万KLとなっている。
 燃料油全体の輸出は102万KLで前週に比べ29万KLの増となっている。
 原油処理が減産となったのと輸出が増加したことから、ガソリン在庫は186万KL、灯油は259万KLで前週に比べ各5万KLの減少となった。
 特に灯油は300万KLを割り込んでいるが、前年も需要期の12月、1月の販売は各320万KL程度あり、最需要期の1ヵ月分弱を保有しており、11月末までには300万KL超えまで積み増しとなる。過去には最需要期に月間での販売が500万KLをオーバーしていた時期があったことを考えると、大幅な減販となっている。

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