日刊ニュース

2010.10.12 のニュース

先物、業転高が定着 ―ガソリンは末端転嫁へ―

原油価格は、WTIで83ドル/バーレル台、中東物が81ドル台となり、80ドルを超えてきた。9月のWTI平均は75.5ドルであったため、約8ドルの値上がりとなる。アメリカの製品在庫が減少したのに対し、需要増への期待が原油の相場を押し上げている。為替は円高であるが、東港取の先物市況は、ガソリンが53円/L、灯油、軽油は54円へと値上がり、9月末に比べると2~3円の値上がりとなり、業転市況も連動して値上がりしている。一方、国内のガソリン末端市況は、石油情報センターの週動向調査(4日現在)では132円10銭/Lで、前週に比べて20銭の値下がりとなり、5月から連続して値下がりしている。原油が上昇しているため、ガソリンの値下がりに歯止めをかけて値上がりを狙うが、9~11日までは連休であるため、値上げは連休明けの来週となりそうがある。これまでは連続値下がりであったため、販売業者も弱気となり、様子をみているが、WTIが急騰したことで、値上げを狙うタイミングとなってきた。
 東京工業品取引所の先物市況は、ガソリンに比べて灯油、軽油が高値となっている。ガソリンが53円/L、灯油、軽油は54円で推移している。
 業転市況の方は、ガソリン、灯油、軽油が53~4円の同値で推移している。
 これからは、灯油など中問留分が市況をリードすることになるが、シーズン入り前の、灯油の値動きが注目される。
 ガソリンの在庫は190万KLを割り、灯油の在庫は259万KLで、前年に比べると約40万キロKL減と、大幅に減少しているため、値崩れすることはない。
 原油が値上がりすれば、石油製品は連動して値上がりするものとみられる。ただ、ガソリンなどの末端市況は、小幅ではあるが、5月から値下がりが続ており、このあたりで下げ止めとなりそうである。
 石油情報センターの週動向調査(4日時点)では、ガソリンが132円10銭で、前週に比べて20銭の値下がりとなっている。小幅な値下がりであるため、値下がりしたとの印象は少ないが、連続して、徐々に値下がりしている。
 そのため、販売業考も対策に苦慮しているが、これから連休となるため、来週あたりから市況対策に取り組むことになりそうである。

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