日刊ニュース

2010.10.15 のニュース

ガソリン下落分を回収へ 仕切価格見直し後 初めての値上げ局面

原油価格の上昇で仕切価格が値上がりとなり、販売業者はユーザー転嫁に取組むことになるが、新々体系への移行後、初めての値上げ局面となり、今までの下落分の回収を狙う。系列販売業者サイドでは今回の仕切価格の見直しでブランド料が加算され、業転市況との間に価格差が生じ、厳しい状況にあるとの不満も出ている。だが、仕切価格は値上げとなっており、ユーザー転嫁が遅れるとコストの増加はカブリとなるため赤字経営を続けることはできず、ユーザー転嫁に取り組まざるを得ない。ガソリン市況は5月から連続して値下がりしているため、販売業者のマージンは縮小されている。原油の下落で仕切価格も小幅に値下がりしたが、それ以上に末端市況は下落している。そのため、今までの下落分を回収するため、ボトム価格130円台乗せを狙うことになる。
 販売業者サイドも、これからユーザー転嫁に取り組むことになる。
 新々体系の移行でブランド料が加算され、業転市況との間に価格差が拡大しており、厳しい状況にあるとの反発も出ているが、仕切価格が値上がりとなっているため、ユーザー転嫁に取り組むことになったもの。
 これまでの新体系は、業転市況に連動して、仕切価格を設定していたため、双方の価格差が縮小されて、公平で透明な価格であるとして、販売業者も受け入れていた。
 結果的には、業転市況の連動では、元売がコスト分を回収できず、赤字となったため、ブランド料を加算することになったもの。
 その結果、業転市況と系列仕切価格との間に、4円/L程度の価格差が発生することになり、系列の販売業者は不利であるとの不満の声が出ている。
 新々体系の移行時は、原油価格が下落局面であったため、仕切価格の値下がり幅で調整していたことで、うまく浸透した。
 しかし今回は、原油価格の上昇により、初めての値上げ局面であるため、仕切価格と業転市況との問に価格差が生じてきたもの。ボトム価格は130円台乗せを狙うが、量販店も120円台に乗せている。

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