日刊ニュース

2010.10.18 のニュース

ガソリン転嫁始動 安値は3~4円値上げ ―HC、量販店も値上げへ―

ガソリンのユーザー転嫁が始動しており、一部では値上がりが始まっている。3~4円/Lの値上がりとなっているケースもあるが、プリペイドカード、新規会員の割引きキャンペーンもあり、販売価格にはバラツキが生じている。量販店は120円台に乗せ、121~2円となっている。しかし、カード割引きキャンペーンを実施しているため、120円割れというケースも出ている。カード割引きは5~7円という大幅であるため、ユーザー転嫁に水を差すことが心配されている。原油価格(WTI)は83ドル/バーレル(9月平均は76ドル程度)、中東産も81ドル台に乗せているため、東工取のガソリン先物も54円/L、灯油が55円と値上がりをみせている。原油価格は80ドル台が続きそうであるため、引き続きユーザー転嫁に取組むことになる。
 販売業者によるガソリンのユーザー転嫁は、3~4円/Lの値上げで取り組んでいる。ボトム130円台乗せを狙っているが、120円台前半の安値が底上げとなっており、127~8円まで値上がりしている。
 ホームセンター(HC)や量販店の安値が残っているが、すでに120円台に乗せており、121~2円となっている。
 原油価格が値上がりしているため、東工取の先物、業転市況も値上がりをみせており、安値物は値上げに踏み込まないと、赤字となってくる。
 しかし、依然としてカード割引が散見されているため、現金の販売価格とカード価格との間で価格差が生じている。そのため、ユーザーからは、どれが本当の販売価格なのかハッキリせず、不満が出ている。
 カードによる割引も、単純なプリカ割引のほか、新規カード会員加入割引、通常カード会員割引など、多種となっているため、店頭表示価格が多くて混乱する。
 店頭価格表示をみて、安値と思って給油すると、それはカード割引価格であり、現金価格はそれに比べると大幅な高値となる。販売業者間でも、多重価格の表示を自粛することになっているが、街道沿いのSSでは、逆に増加する傾向にある。

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