日刊ニュース

2010.10.22 のニュース

ガソリン、灯油は低在庫 製品需給締まる ―ユーザー転嫁は本格化―

石連週報(16日)によると、製品在庫は低水準で推移している。ガソリン在庫は192万KLで前週に比べ5万KL増となったが、前年に比べ17万KLの減となり200万KLを割っている。灯油は276万KLで前週に比べ15万KLの積み増しとなったが、前年に比べると約50万KLの減となっており、300万KLを下回っている。輸出はジェット燃料が16万KL、軽油が4万KLで合計20万KL(最近は50万KL程度)で大幅な落ち込みとなった。ガソリン、灯油は低在庫であるため、需給も締まっており、業転市況も堅調で、仕切価格の値上げに伴うユーザー転嫁も始動、ガソリンは値上がりをみせている。
 石油製品の在庫は、石連週報(16日時点)によると、各油種とも低位で推移しているが、仕切価格の値上りに伴うユーザー転嫁もすでに始動している。
 石油情報センターの週動向調査(18日現在)によると、ガソリンは132.2円となり、前週の132.1円に比べると0.1円の値上がりとなった。
 注目の首都圏をみると、東京は134.3円で0.3円の値上がり、神奈川が131.3円で0.7円の値上がり、埼玉が129.3円で0.5円の値上がりとなっている。
 一部の地域では様子待ちもあるが、今回の石油情報センターの調査価格をみて、ユーザー転嫁に取り組むケースもあるため、これからも値上がりする。
 原油価格は、WTIが80ドル前後で推移しており、中東産も同水準となっているため、これからがガソリンのユーザー転嫁は本格化するものとみられる。
 灯油も、これからシーズン入りを前にした相場づくりに取り組むことになる。灯油の在庫は現在のところ300万KLを割る低水準であるため、灯油の市況は堅調で推移するものとみられている。

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