2014.05.20 のニュース
-ガソリン仕切価格改定-JX、出光は連続据え置き 新体系を前に安値底上げ
ガソリンの仕切価格は、17日からJX、出光が据え置きとなった。2週連続で据え置きとなっており、原油、為替がほぼ横ばいで推移していることになる。首都圏の末端市況はボトム165円を目標に取り組んでいるが、6月からの新体系で仕切価格が値上がりするとの見方もあり、安値は底上げされている。ただ、新体系の方針が不明であるため、様子眺めのケースもある。今後の原油価格次第であるが、当面は横ばいとの見方もある。安値(セルフ)は160円を割って156~158円が散見されるのと減販となっているため、予断を許さない状況にある。
元売サイドは、6月から新体系を打ち出すことになっており、コスト(原油CIF価格)、海外市況を重点としているが、その内容が不明であるため、様子待ちとなっている。販売業者間では戸惑いをみせている。
原油CIFとしているが、貿易統計ベース(上・中・下旬で発表)とするのか、いつの時点を対象とするのか、ハッキリと方針を伝えていない。実際に提示された数字をみて判断することになる。
新体系は原油CIF価格を柱とするが、海外市況、国内市況(業転)、他社の動きなど総合的に判断して打ち出すことにしており、明解な基準が不明となり、結局は元売の方針次第となる。そのためCIF連動となると、足元のFOBとの時間的ズレもあり、過去の月決め時に戻るのではないかとの見方もあり、事後調整含みとなってくる。
市況実態からみると、変動局面では足元の先物市況との間に価格差が生じるケースが予想されるなど、憶測が流れている。