2010.10.25 のニュース
原油価格乱高下 ガソリン転嫁に影響 ―業転、先物も流動的に―
原油価格が大幅に変動しているため、国内の市況対策にも影響が出そうである。原油価格(WTI)は19日に80ドル割れの79.49ドルと前日に比べ急落、20日には反発して81ドル台に戻したが、中東物は1日遅れで対応するため混迷している。東工取のガソリン市況は流動的となり、21日には51円/Lへと値下がりしたが、22日には反発して52円となっている。今までは53~54円で推移していたが、値下がり傾向をみせているため、ガソリンのユーザー転嫁にも水を差す心配が出てきた。石油情報センターの調査価格(18日)はガソリン(平均)が132円20銭で、わずか10銭の値上がりに止まった。それでも値上がり傾向をみせており、今後の市況動向が注目される。
ガソリン市況は、安値が底上げされているが、高値物は様子待ちとなっているため、全国の平均価格か押し上げるには至らず、横ばいとなった。
量販店では121~2円/Lへと値上がりをみせている。安値地区は3~4円の値上げに取り組んでいるが、堅調地区は横ばいで推移している。
安値物が底上げされれば、堅調地区も値上げに転じることになるが、原油価格が大幅に変動したため、一部では様子をみる動きとなっている。
10月初めには、原油が値上がりしたため、先物、業転市況も値上がりし、仕切価格も値上がりとなったが、為替が81円/ドルヘと円高で推移したのと、原油価格がその後乱高下したこともあり、先物は下落、業転は横ばいとなっている。
直近の原油価格は再び反発して80ドル/バーレルを超えているため、市況は立て直しとなるが、ユーザー転嫁が本格化する時期であるため、ここ数日の原油価格動向が注目される。