2010.10.26 のニュース
JX10~12月C重油価格打ち出し LSC重油730円、HSC重油200円値上げ
JX日鉱日石エネルギーは10~12月分のC重油の打ち出し価格を特約店に伝えた。LSC重油は5万3850円/KLで前期(7~9月)の5万3120円に比べると730円の値上がりとなった。一方、HSC重油は4万7500円で200円の値上げとなった。コストは9~11月を想定して産出したものでフォーミュラは変更していない。そのため為替が83.39円/ドルで4.8ドルの円高を見込み、LSC重油の場合は2300円のマイナス、原油価格はドルの上昇で約2500円のプラスとなるため、相殺すると730円の値上げとなる。HSC重油も同様なパターンで200円の値上がりに止まった。円高分が原油上昇分で相殺され、小幅な値上がりとなった。
LSC重油の、10~12月期の打ち出し価格をみると、その内訳は、円レートで2290円のマイナス、生産品CIFで1320円、直脱品CIFで1290円、国際価格で410円の各プラスとなり、相殺すると730円の値上がりとなる。
7~9月期では4650円の値下がりとなっていたが、10~12月期では値上がりとなっている。
円レート83.39円/ドルとなり、4.77円の円高、原油CIFが82.58ドル/バーレルで6.6ドルの上昇を見込んでいる。
HSC重油は、円レートで2300円のマイナス、生産品CIFで2550円のプラス、ボンドバンカーは1.55の値下がりで50円のマイナスとなり、相殺すると200円の小幅な値上がりとなる。
両油種の、東京電力、王子製紙の大口向け価格については、年末に決着を見込んでいる。