2010.10.28 のニュース
ガソリン転嫁 微妙に 原油上昇も為替円高で ―量販店は底上げへ―
原油価格(WTI)は80ドル/バーレル台に乗り、81~82ドル台へと値上がりしているが、為替が80円/ドル台となり、円高がさらに進行しているため、10月のガソリン転嫁は微妙となってきた。安値であった量販店は120円台に乗せ、121~2円となっているが、堅調地域では様子待ちの地区も出ている。東工取のガソリン先物も51円/L台と値下がりをみせており、業転市況は横ばいとなっている。ユーザー転嫁も、ボトム130円台乗せを狙っているが、今後の原油価格が80ドル前後からさらに値上がりをみせるのか、為替が円高でコスト増が相殺されることになるのか、微妙な状況となってきた。
10月に入り、販売業者はガソリンのユーザー転嫁に取り組んでいるが、為替が80円/ドル台となり、円高で推移しているため、微妙な状況となってきた。原油価格は80ドル台に乗り、さらに値上がりをみせており、ユーザー転嫁に取り組むことになっている。
石油情報センターの週動向調査(18日現在)でも、全国平均では132.2円/Lで、前週に比べて0.1円の値上がりとなった。首都圏では値上がりをみせているが、小幅であり、本格的な転嫁は遅れ気味となっている。
安値物が値下がりせず、SSも様子を見守っている。そのため、平均値でみると、小幅な値上がりにとどまっている。とくに円高が続いていることから、ユーザーからの反発も出始めており、販売業者も苦しいところである。
それでも、量販店などの安値は底上げされ、一応の成果が出ている。量販店は、業転市況が一時、値上がりしたことが反映したことになるが、10月入りでガソリンの販売量が落ち着きを見せているため、今後はけん制が続きそうであり、今後の原油価格、為替の動向次第で流動的となってくる。