日刊ニュース

2010.10.29 のニュース

10月は5%減で対応 ―10~12月は1%減産を予想―

JX日鉱日石エネルギーの、11月の原油処理量(輸出分を除く内需向け)は615万KLで、前年同月に比べると3%(20万KL)増を予定している。10月は543万KLで5%(29万KL)減となっており、この減産分をカバーすることもあり、11月は増産となっている。10月は室蘭製油所などでトラブルがあり、減産となったもの。輸出は、中間留分とC重油で57万KLとなり、前年に比べ26万KL増となっている。大阪の輸出製油所からの輸出増を見込みながら、国内需要に見合った生産で対応することになっている。10~12月3ヵ月の前年同期比では1%の減産となる。
 JX日鉱日石エネルギーの10月の月間平均卸価焔は、国内の石油製品卸マーケット価格に基づき、4油槽全国平均で前月比1.4円/Lの値上げとなる見込みである。
 油種別(リットル当たりでみると、ガソリンは1.2円、灯油が3.3円、軽油は1.4円、A重油が1.4円の各値上がりとなっている。油種別の月間改定幅は、週別の日数加重平均で算出したものである。
 なお、10月の原油価格等に基づく11月の月次コストは、10月比で1.5円/Lの値上がりとなる。理由は、10月の原油価格が、中東のドバイは79.44/バーレルで、前月比5.0ドルの値上がり、オマーン79.68ドルで5.0ドルの値上がり、南方のSLが82.54ドルで4.3ドルの各値上がりとなった。
 これにより、JXエネの原油CIFは4.67ドルの上昇=2.64円/Lの値上がりとなる。
 しかし、円レートは85.6円/ドルで、前月比で 2円08銭の円高となり、原油価格に与える影響は1.14円/Lの値下がりとなった。
 その結果、JXエネのコスト合計は前月比1.5円/L値上がりとなっている。

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