日刊ニュース

2010.11.11 のニュース

90ドル超えると警戒論も ―灯油は先物、業転が上昇―

原油価格が高騰してWTIで87ドル/バーレル台に乗せており、90ドル台となれば警戒論が出てくる。80ドル台であれば想定される範囲内であるため、為替が80~81円/ドルの円高で推移していることから原油高は相殺されると冷静にみていた。それでも東工取、業転市況の灯油は値上がりに転じており、仕切価格は値上げとなる。原油価格は11月に入って高騰しているもので、90ドルを超えると経済への影響も出てくる。2年ぶりの高値であるのと需要期入り寸前であるため、原油価格の動向が注目される。ガソリンの末端市況は横ばいが続いているが再度、ユーザー転嫁に取組むことになりそうである。
 原油価格は、WTIも中東産も高騰しているが、これが90ドル/バーレルを超えると、再び原油価格が経済問題に発展する。
 80ドル台は想定される範囲内であるため、今のところ冷静さが保たれているが、90ドルを超えると警戒論も出て、100ドルという予想も出てくる。
 これから需要期に入るため、実需絡みでの値上がりも見込まれるが、今のところ、アメリカの株価上昇、石油製品在庫の取り崩し、ドル建て取引の割安感から値上がりしている。
 このような状況に、さらに地政学的なリスク、寒波到来などが加わってくると、さらに急騰することも予想される。
 為替が80~81円/ドルという円高で推移しているため、原油価格高は相殺されるが、原油高で東工取の先物市況は値上がりに転じており、仕切価格は値上がりとなってくる。
 東工取の灯油は56円/L、ガソリンが53円へと値上がりしてきているが、一方、業転市場の灯油は56円、ガソリンは54円となり、値上がりとなっているため、今後の仕切価格に影響が出そうである。
    

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