2015.02.18 のニュース
ガソリン130円祖場へ ユーザー転嫁が浸透-120円台も残るが足並み揃う-
ガソリン末端市況は、ここにきて7~8円/リットルの値上がりとなってきた。仕切価格の値上がりを受けてユーザー転嫁が浸透してきたもので、街道沿いのボトム価格は130円台に乗せてきた。仕切価格は11日~12日から5円の値上げとなり、それ以前の1月末からも2~3円の値上げが実施されており、累計では7~8円の値上げとなったため、安値は10円の値上げとなり、街道沿いでは130円台に乗せている。まだ、125~6円相場も残っているが、一気に値上がりとなった。仕切価格に値上げが大幅となったのと、今まで連続して値下がりとなり、下げ過ぎによって120円割れも散見していたが、安値は10円以上の底上げとなる。原油価格が2月に入って50ドル台へ値上がり、ガソリンの先物は55~6円/リットル(税抜き)へ値上がり、業転市況も108~9円へと値上がりしてきた。そのためユーザー転嫁は浸透してきた。
ガソリンの仕切価格は、2月入りで7~8円の大幅値上がりとなったため、販売業者もユーザー転嫁に本格的に取り組みとなってきた。2月初めは様子をみていたが、12日から5円の大幅な値上げが打ち出されたため、ユーザー転嫁に取り組むことで足並みが揃ってきた。
石油情報センターの価格調査(9日)は平均で133円50銭で80銭の値下がりとなったが、ここにきて値上げとなったため、次回の調査価格(16日)では値上がりとなる。7月から29週連続して値下げが続いたが、ようやく値上がりとなる。原油価格は1月50ドル/バーレルを割って47~8ドルと一段と値下がりしたが、2月で55ドルへ値上がりしてきたため仕切価格は大幅な値上がりとなったもの。
そのため急遽、ユーザー転嫁に取り組むことになったもので、販売業者が負担できる額でなく、足並みが揃った。先物、業転市況が値上がりしたが、依然として仕切価格との間に大場な価格差が拡大してきたとの見方もあるが、仕切価格も大幅な値上げとなるなど変動時であるため一時的には、価格差がつくが、近く収れんするものとみられる。
原油価格の見通しは難しいが、50ドル台に乗ったことから1月の40ドル台で底を打ったものとみられている。アメリカで在庫が増加したことで下落、シェールオイルが減産となったたことで反発するなどの動きもあるが、石油相場は需給面からの変動もあるが、為替、株価、他の先物商品との絡みも、思惑もあって動くため流動的であり見通し難である。
原油価格が急落すれば、産油国(中小産油国、ロシアなども)の財政難となるが、石油開発会社(メジャーなど)、掘削会社などの業績が不振となる。国内も元売の決算は在庫評価損が発生して会計処理上では、巨額は赤字を計上している。いずれにしても原油価格は、値上がり局面となってきたため販売業者も、周辺の動きに左右されることなぐ適正マージンを確保しないと赤字となるため、仕切価格の値上げに対して確実に転嫁する対応が求められる。