日刊ニュース

2015.02.18 のニュース

灯油商戦難しい局面に シーズン終了までの値上げ

 灯油商戦はシーズン終盤となり、値上げと寒波到来で波乱含みとなってきた。灯油仕切価格は、ガソリンと同様に7~8円の大幅値上げとなり、ユーザー転嫁に取り組むことになったが、シーズン入りから値下がりが続いているだけに終盤の値上げには苦慮している。
 SS店頭も100円相場から80円へ、さらに78円(18リットルで約1400円)と下落している。
 ここにきて値上げとなるが、ガソリンとは違い本格的なシーズンは2月末となっており、3月に入ると在庫調整の時期となり、本来ならば値下がりとなる。
 しかし、ここにきて10円程度の値上げが要求されるが、シーズン終了が近づいているため値上げが難しい状況にある。
 一方、全国的には冷え込んでいるため出荷増となっている。寒冷地では3月末までは冷え込みが続くが、平野地区では2月末を過ぎると三寒四温となり、販売数量が一気に減少する。
 この時期での値上げとなっているのとシーズン終了を前にして在庫調整に入るため在庫を持ち込むことなく、うまく売り切ってシーズンを終えたいという時期となってきた。
 ここで値上げとなるため、仕入れの判断も難しくなる。高値で仕入れたが、その後に値下がりとなり、高値在庫を持ち込むと大損となる。
 仕切価格は値上がりとなったため、ユーザーには値上げを前提で提供するが、気温が上昇すると市況は下落するため、難しい時期にきた。ただ、冷え込みが厳しいため、最後の勝負時にきたことになる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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