2015.02.18 のニュース
ガソリン、灯油に仮需発生 仕切値上げを見込み出荷増
仕切価格の値上げを前にして仮需要が発生したため石連週報(2月1日~7日)では、ガソリンの出荷は108万キロリットルと前週の95万キロリットルに比べると13万キロリットルの増となった。
1月の出荷は週間で95万キロリットル程度と100万キロリットルを下回っていたが、一気に100万キロリットルを突破した。在庫は175万キロリットルで前週に比べると1万キロリットルの減となっている。
灯油の出荷も61万キロリットルとなり前週に比べると16万キロリットルの増となっている。
仕切価格はガソリン、灯油などの中間留分は、1月初めから値上がり、12日からは5円という大幅な値上げとなった。
1月に入って原油価格は値上がりをみせており、55ドル/バーレルと1月の45~6ドルに比べると大幅な値上がりとなった。
そのため底値を打ったとの見方も出ており、販売業者サイドでも値上げを見込んで買いに出たことになる。結果的には、1月初めから仕切価格は7~8円/リットルの大幅値上げとなった。
そのため販売業者も今週からユーザー転嫁に本格的に取り組み、街道沿いのボトム価格は130円/リットル台に乗せてきた。
灯油はシーズン終了が近づいているため、在庫は199万キロリットルと前週に比べ14万キロリットルの減となったが、供給面では心配はない。だが、寒波が到来しているため、寒冷地での積雪による輸送面で支障が出ることが心配される。