2010.11.17 のニュース
WTI急落84.88ドル 大幅下落で中東産と同水準
12日のWTI12月限は、前日より大幅な下落で84.88ドル/バーレルとなった。前日は横ばいで、08年10月8日の88.95ドルに次ぐ約2年1カ月ぶりの高値を維持していたが、2.93ドルの値下がりとなり、中東産とほぼ同じ水準となった。
中東産原油の1月限は約2ドルの反落で84ドル台後半となり、8営業日ぶりの値下がりとなった。前日には約6ヵ月ぶりの高価となっていたが、―週間前の水準に戻った。
WTIは、前日発表された中国の消費者物価指数が4.4%上昇したことを受けて、同国が利上げに踏み切るのではないかとの観測から、株式や商品全般に手仕舞い売りが進み、原油相場も大幅安となった。
また、国際エネルギー機関(IEA)が、来年の石油需要の伸びを、前月の予想を2万バーレル/日下方修正したことも、原油相場の圧迫材料となった。
なお、ブレントの12月限も大幅な値下がりで86ドル台となったが、依然WTIを上回る高値水準を維持している。