日刊ニュース

2015.04.23 のニュース

ガソリン高の灯油安へ 灯油シーズン終了で様変わり~今後はガソリン中心の商法へ転換~

灯油シーズンが終了したことから、価格体系は「ガソリン高の灯油安」に代わってきた。今後はガソリン中心の商法に切り換えてガソリンを中心にマージンを確保することが需要となってきた。東商取の先物市況もガソリンが61円/リットル、灯油は57円となり、価格差は4円となっている。冬場は「灯油高のガソリン安」となっているが、灯油シーズンが終了したことから例年のパターンで灯油安となってきた。灯油需要が一気に減少するため、販売業者サイドも在庫調整を終えているが、灯油シーズンは原油価格が呼年秋以降急落したこともあり、灯油商戦はシーズン入りから値下げとなったため、灯油専門店などは高値在庫を持つことになり苦戦した。一方、小売販売店は値下がり局面となり、ユーザーへの値下げを遅らせることでマージンを確保したケースも出たが、販売数量は電気、ガスヘの燃料転換に加え、消費税の増税もあり減販となった。 灯油は、シーズンが終了したため、先物、業転は値下がりに転じている。そのため『ガソリン高の灯油安』のパターンとなってきた。
 東商取の先物は、ガソリンが61円/リットル、灯油は57円となっている。冬場の12月は灯油が60円、ガソリンが58円であったものが、2月頃は同値となり、3月で逆転している。今後は灯油販売がなくなり、ガソリン中心の商戦に臨むことになる。
 そのため販売業者も今までの灯油による収益をガソリン、軽油で利益を確保することになるため、ガソリンのマージンを増額しないとSS経営は苦しくなる。
 今後はガソリンで適正マージン確保に努めることになるが、4月に入って値上げ局面となってきたため、相場づくりが難しくなってきた。
 ガソリンも春の行楽と月末からのゴールデンウィークで増販、増益を期待することになっている。4月に入っても天候不順となり、出荷は低調である。
前年4月は消費税の増税と3月での増税を前にして仮需要が発生したため、前年比では8%減販となっているため増販となるが、実需は弱い。
 5月になれば例年ペースとなるが、ガソリン販売価格は前年に比べると値下げとなっているため、需要増を期待したいところである。 安値は130円/リットル割れとなっており、130円台乗せを狙う。前年に比べると値下がりしているが、ハイブリッドなどの省燃費車の普及などもあってユーザーの節約も浸透しているため、値下がりしたとしても増販は見込めない。そのため、減販を前提にして適正マージン確保に取り組むべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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