日刊ニュース

2010.11.22 のニュース

ガソリン転嫁は難航 原油下落で市況維持に努める

販売業者は、ガソリンの市況対策に取り組むための準備に入ったが、原油価格が急落したため、難しい状況となってきた。WTIが続落し、80ドル/バーレル割れも予
想される状況となり、東工取の先物も52円/L台ヘ下落、業転市況も下落してきた。
 ガソリンの市況対策は、10月に仕切価格が値上がりしたのを受けて、ユーザー転嫁に取り組んだが、空振りに終わっていた。11月初旬には原油価格が急騰したため、仕切価格も値上がりしたため、ボトム130円/L台乗せの準備に入っていた。
 しかしここにきて、原油価格が80ドル台へと下落する状況となったことが反映したのか、末端市況は横ばいで推移している。量販店の安値も120円台に乗せているが、このまま原油の値下がりが続くと、市況の維持も難しい状況となってきた。
 業転市況(ローリー価格)は、今のところ値崩れすることなく維持されているが、原油の下落が圧力となり、業転も下押しされそうである。そのため、末端市況も、当面は現状を維持することが精一杯で、今後の値上げは難しくなりそうである。

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