2010.11.30 のニュース
ガソリン仕切は据え置き 12月市況対策は微妙に ―当面、転嫁は見送りか―
ガソリンの仕切価格は、27日から据え置きとなっているため、販売業者の12月市況対策は微妙な状況となっている。エクソンモービルは、ガソリンが据え置き、灯油は1円/L値上げの通告となり、その他の各社も、ガソリンは据え置きとなった。原油価格は下落傾向にあるが、ガソリンの業転市況が横ばいで推移しているため、仕切価格も据え置きとなったもの。販売業者サイドでは、11月13日から、ガソリンの仕切価格は1円/Lの値上がりとなり、ユーザー転嫁に取り組む準備をしていたが、原油価格の急落で見送りとなったため、27日から仕切価格が値上がりとなれば、未達分の1円を加算してユーザー転嫁に取り組む構えとなっていた。しかし、仕切価格は据え置きとなったため、ユーザー転嫁は微妙となってきた。1円の未遂分があるため、今後の状況をみて再度ユーザー転嫁を狙う。
ガソリンの仕切価格は据え置きとなったことから、12月の市況対策は微妙となり、当分は様子をみることになりそうである。11月の原油価格は大きく変動しており、WTIでは87ドル/バーレル台まで急騰したが、その後は81ドル台まで急落し、24日には83ドル台まで戻している。
そのため、13日からのガソリン仕切価格は1円/Lの値上がりとなったが、その直後から原油価格が急落したため、ユーザー転嫁は見送りとなり、販売業者は1円の未達となった。
27日から仕切価格値上がりとなれば、未達分を加算してユーザー転嫁に取り組む構えであったが、仕切が据え置きとなったため、微妙な状況となってきた。