2010.12.06 のニュース
WTI急騰86.75ドル 中東産は反落も84ドル台
1日のWTII1月限は、前日より大幅な値上がりで86.75ドル/バーレルとなった。今週、29日は1.97ドル値上がり、30日は1.62ドル値下がり、1日には2.64ドル値上がりと、大幅な乱高下が続き、11月11日の87.81ドルに次ぐ高値となっている。
中東産原油の2月限は、1ドル以内の値下がりとなったものの、3日連続の84ドル台となり、2週間前11月16日以来の高値水準を続けている。
WTIは、欧州中央銀行が債務危機の収束措置を図るとの期待感から、ユー口が対ドルで上伸、ドル建ての原油相場は割安感が出て反発した。また、米国民間雇用者数、中国製造業指数がいずれも予想を上回ったと、米株式相場の大幅高が、需要増への期待を高めた。
米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計で、原油が110万バーレル積み増しされたものの、材料視されず、原油値上がりに影響を与えなかった。
なお、ブレントの1月限は1ドル以内の値上がりで87ドル台となり、依然としてWTIを上回る高値水準を続けている。