2010.12.07 のニュース
原油価格再び高騰 乱高下が続き“予測難” ―東工取・先物は値上がり―
原油価格はWTIで88ドル/バーレル、中東物が86ドルと高騰してきた。90ドルに接近しており、90ドルを突破すると08年当時の高値圏入りも想定される。11月には87.81ドルと高騰したが、その後17日には80ドル台へ急落したこともあり、大幅な変動をみせている。今までの相場は70~80ドルという価格帯で推移するとの想定内での値動きであったが、今後、90ドルを突破して新しい価格帯に移行するのか様子を見ることになる。直近の原油価格変動はアメリカの株価高騰に連動しての動きとみられるが、東工取の先物もガソリンは55~56円/L、灯油は58~59円へと値上がりをみせており、12月初めに比べて2円程度の値上がりとなっている。そのため、仕切価格も値上がることが予想される。
原油価格(WTI)が88ドル/バーレルとなり、90ドルに接近する高値へと値上がりしてきた。11月から乱高下が続いている。87ドル台から80ドル台へと急落したが、再び88ドルへ高騰しているもので、見通しは難しくなってきた。為替は83~4円/ドルヘと円安に転じており、コスト高となってきているが、90ドルを突破すると、100説も台頭してくる。
08年7月の145ドルという高値まで値上がりすることはないにしても、一般的な見方である70~80ドルの価格帯で推移するとの見通しが崩れるのか、今後の値動きが注目される。
先物の3月限も88ドル台で推移しているため、今後の値動きは微妙であるが、アメリカの景気、株価の動きと、需要期に入っているため、もしこれに地政学的なリスクが加わると、一気に90ドル突破となりかねない。
08年には高値を経験しているため、動揺はないと思われるが、90ドルを突破することになれば、政府も原油対策に取組むことになりそうである。
不況対策で補正予算が成立した直後であるが、今後も高騰すれば、景気に配慮して、物価対策、石油製品価格のチェックなどの対策も予想される。