2010.12.14 のニュース
ガソリン需給は安定 灯油低在庫で年末へ ―業者、売り急がず寒波待ちの構え―
製品在庫は低水準にあり、需給は安定して推移している。ガソリン在庫(4日)は222万KLで前週に比べ4万KLの減となっている。灯油は280万KLで4万KLの在庫積み増しとなっているが、前年に比べると約48万KLも低い水準にある。灯油在庫は依然として300万KLを下回っており、この状況で年末までは推移しそうである。灯油販売は12月に入って暖かい日が続いたことから出荷が鈍くなったが、低在庫のため、販売業者も売り急ぐことなく、寒波の到来を待つ構えにあり、末端市況も安定、小幅であるが値上がりを示している。ガソリンは、原油価格が急騰したため、ユーザー転嫁に取組んでいるが、様子待ちの地区もあり、これから年末に向けての値動きが注目される。需給は安定しており、業報玉の出回りは少ない。
石油製品の在庫は低水準で推移しており、この状況で12月末までは経過しそうである。ガソリンや灯油は、これから年末商戦のヤマ場に入るため、販売業者も増販を期待している。
12月入りでは暖かい日が続いたが、これからは寒波が到来しそうである。焦点の灯油販売は、電気、ガスヘの燃料転換で、大幅な増販は期待できないが、冷え込めば、前年の実績は確保できる。
すでにシーズンに入っているが、市況は安定している。今年は、夏場にも値下がりせずに推移していたが、ここにきての灯油の業転、先物は、ガソリンに比べると高値となっている。灯油の先物は59~60円/Lで推移している。
ガソリンの在庫(4日時点)は222万KLで、安定して推移している。業転市場への売り込みも少なく、元売間での売買がバランスを保っているため、需給は安定している。
このところ、原油が急騰しているため、販売業者はユーザー転嫁に取り組んでいるが、年末商戦のヤマ場に入っているため、様子をみる地区もあるため、微妙な状況にある。