2010.12.15 のニュース
中東産下げ88ドル台 WTIも反落で87.76ドル
9日のシンガポールマーケットでは、中東産原油の2月限が小幅な値下がりで88ドル/バーレル台となったが、それでもWTIを上回る高値となっている。
WTIの1月限も反落して87.79ドルとなった。前日より0.58ドルの値下がりで、87ドル台となっている。6日には89ドル台まで値上がりし、90ドルに接近していたが、2日以前の水準に戻った。
しかし、中東産がWTIを上回ったものの、中東産は先安となっているのに対し、WTIは先高となって、3月限ではWTIが上回る高値となっている。
WTIは、朝方発表された米国貿易赤字の改善を受けて、ドルが対ユーロで上昇したことや、中国中央銀行が預金準備率の引き上げを発表したことを受けて、同国経済成長への鈍化懸念が拡がったことから、原油相場は売りが優勢となった。
一方、IEA(米国工ネルギー情報局)が月報を発表し、来年の世界石油需要を上方修正したものの、原油相場への影響は限定的となった。
なお、ブレントの1月限も値下がりして90ドル台から89ドル台となっている。