日刊ニュース

2010.12.29 のニュース

ガソリン底値130円台乗せ 原油上昇でユーザー転嫁 ―業者、年末で足並み揃う―

  首都圏のガソリン市況は値上がりをみせている。街道沿いSSではボトム価格は130円台に乗せてきた。12月初めは、125~6円が中心値であったが、一気に130円台になってきた。原油価格がWTIで90ドルに乗せているのと、中東産も90ドル台、ブレントは、欧州の寒波の影響もあり、93~94ドルと高値で推移、またしても100ドル説が出てきた。原油価格の値上がりで、先物、業転市況は56~57円と値上がりしてきた。仕切価格も値上がりに転じているもので、年末商戦の最中であるが販売業者で足並みが揃ってきた。原油価格(WTI)は12月入りで88ドルの高値が続き、ついに90ドルに乗ったため、90ドル見合いのガソリン市況を形成することが急務となってきた。コストが上昇してガソリンマージンが減少していたが、これを機にマージンの回復を狙うことになる。
 首都圏のガソリン末端市況は値上がりしてきた。街道沿いSSのボトム価格は125~6円/Lが中心値であったが、ここにきて130円台に乗せてきているもの。量販店も値上げしており、130円相場が形成されてきた。
 石油情報センターの週動向調査価格(20時時点)では134円となり、前週に比べ1円の値上がりとなっている。首都圏でも、東京は135円台、神奈川が132円台、千葉と埼玉は129円台へと値上がりをみせている。
 仕切価格は値上がりしたものの、11月ではユーザー転嫁が不発に終わっており、マージンが減少していた。また年末商戦に入っても、様子待ちとなっていた。
 しかし、12月に入り、原油価格が高騰し、先物、業転市況も56~7円/Lヘと先行して値上がりしてきたこともあり、ここにきてユーザー転嫁取組みの足並みが揃ってきた。
 灯油は、12月に入って、仕切価格は4~5円の値上がりとなっている。そのため、大口ユーザー向けの値上げは苦戦しているものの、SS店頭価格などは、ガソリンに連動して、値上がりとなった。
 週動向調査では、店頭が16円/18L(0.9円/L)の値上がり、配達は15円(0.8円)の値上がりとなっている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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