日刊ニュース

2011.01.06 のニュース

原油 年明けは91ドル台 高値見合いの相場づくりを急ぐ

年明けの原油価格(WTI)は91ドル/バーレル台で推移している。咋年来で91ドル台に乗せているが、引続きこの水準を維持しており、今年は高価格で推移しそうである。
 WTIの値動きをみると昨年9月(平均)が76ドル/バーレルから10月は82ドルと値上り、さらに11月が84ドル、12月が89ドルと値上がりしている。9月価格に比べると12月では13ドルの大幅な値上がりとなっている。この間、為替が円高で推移したためコスト増は相殺されたため仕切価格の値上は小幅にとどまった。
 12月末には91.38ドルとなっており、3日には91.55ドルとなり、今後も90ドル台が予想されている。中東産、ブレントは、WTIを上回って高値で推移している。このようにみると今年は90ドル台相場で推移しそうである。エネルギー経済研究所は基準ケースで85ドル前後と見通しており、高価格を予想している。
 そのため、石油業界も90ドル台相場に見合った国内の市況形成が求められている。ガソリンも年末から末端市況は値上げに転じているが、ボトムは130円の後半から140円相場を見据えた相場づくりが求められている。
 ガソリンの販売は微増で推移しているが、さらに値上がりすると、販売減になることが心配されている。昨年の夏場は猛暑で増販となり、好調であったが、ここにきて、減販となると、販売業者もあせりが出て価格競争が展開されるが、ここは我慢して採算販売に取り組むべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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