日刊ニュース

2011.01.12 のニュース

原油90ドル前後で推移 ガソリンは安値を底上げ ―量販店も値上げへ―

 原油価格は、WTI、中東物ともに90ドル/バーレル前後の高値で推移しており、先物市況もガソリンが約58円/L、灯油が63円、軽油が62円へとそれぞれ値上がりしている。業転市況も値上がりとなったため、仕切価格は12月でガソリンが2円強、灯油が5円の値上がりとなり、末端市況も値上がりしてきている。ガソリンは量販店が123円へ、街道沿いのボトム価格は132円へと値上がりをみせている。両者の価格差は依然として存在するものの、双方とも底上げが進んでいる。原油価格は昨年末から1月にかけて90ドル台に乗せており、一時は92ドルに接近したが、ここにきて88~89ドルとなっている。
 原油価格(WTI)は、12月中に91ドル/バーレル台に乗せていたが、ここにきて反落して88ドル台で推移しているが、12月では約5ドルの値上がりとなったことで、仕切価格も値上がりとなっていた。
 そのため、販売業者もユーザー転嫁に取り組んでおり、ボトム価格は、11月では130円割れとなっていたが、12月末には130円台に乗せてきた。
 今後は、原油価格の動向をみて、ユーザー転嫁も第2弾を準備していたが、現在の原油価格が90ドル前後の横ばいで推移して、小幅な上げ下げを繰り返しているため、様子待ちとなりそうである。 
 原油価格は、90ドルを超えた時、一気に95~100ドルに値上がりするという説も出ていたが、現在は反落気味であるため、見通し難となっている。
 灯油の仕切価格は、12月で5円程度の値上がりとなっているため「灯油高のガソリン安」という価格体系となっている。SSの店頭価格は約85円(18Lは約1500円)、配達が90円程度(約1600円)となっている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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