日刊ニュース

2011.01.14 のニュース

ガソリン59円、灯油は65円 ―灯油は寒波で荷動き活発化―

 原油価格はWTIが91ドル/バーレル、中東物が92ドル台、ブレントが97ドル台と高騰しており、国内の先物もガソリンが59円/L、灯油が65円と前月に比べ1円程度の値上がりとなってきた。ガソリンは5~7月限では62円と先高となっている。先物が先行して値上がりしている。WTIは90ドル割れの88~89ドルと落ち着きをみせたため、国内市況も様子待ちとなったが、再び91ドル台に乗せてきた。原油の高騰は、ヨーロッパ及びアメリカ北東部の寒波、株価の値上がりが価格を押し上げている。国内も冷え込みが厳しく、灯油の荷動きは活発化している。灯油の業転も64円台に乗せてきた。
 原油価格(WTI)は、年末年始で90ドル/バーレル台に乗り、その後は90ドル割れで推移し、安定したかにみえたが、再び91ドル台に値上がりしてきた。原油価格の見通しは難しいが、90ドル台の高値に上昇すると、国内市況も再度、値上げに取り組むことになる。
 中東雁もWTIを上回る高値となっており、この原油高によって、当面は先物が連動することになるが、ガソリンは59円/L、灯油が65円となっており、灯油がガソリンに比べて6円高となっている。
 「灯油高のガソリン安」という価格体系となっているが、国内は冷え込みが厳しくなっており、灯油の荷動きは活発化している。灯油の在庫は223万KL(1日現在)で、このところの取り崩しによって低在庫にあるため、需給はタイトとなっている。
 前年に比べると30~40万KLも低い在庫となっているため、販売の大幅な増加は見込めないにしても、冷え込みが続けば、供給不足も心配される。
 ガソリンの末端市況は値上がりしており、首都圏のボトム価格は130円台に乗せているが、量販店などは130円割れとなっている。130円台に乗せても、プリペイドカード割引で129円も散見されている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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