2011.01.19 のニュース
ガソリン値上がり ボトムは134円~135円へ ―近く140円相場形成も―
ガソリン市況は値上がりを見せている。首都圏での街道沿いのボトム価格は134~5円と値上がりしてきた。石油情報センターの週動向調査(11日)の平均も136円/Lとなり、前週比で1円の値上がりとなった。11月の132円に比べると4円の値上がりとなっている。東京は137円、神奈川は136円に、九州経産局は平均で139円となり、うち長崎は143円、鹿児島、佐賀が141円と140円台に乗せている。安値の茨城が132円であるため最大格差が10円以上となっているが、今後の原油価格次第では首都圏も140円相場となりそうである。原油価格(WTI)が91ドル台と高騰しており、さらに値上がりすれば、全国的にも140円相場も予想される状況となってきた。原油価格は100ドル相場も予想され、原油価格の高騰で先物、業転市況は値上がりしており、仕切価格も値上がりとなりそうである
原油価格は91ドル台と咋年9月の76ドルに比べると15ドルの値上がりである。原油価格は11~12月で高騰してきたもので、アメリカの金緩和策で投資資金が商品市場に流れたことと、アメリカ、ヨーロッパの寒波、ドル安などが要因とされており、今後の見通しは難しいが、ブレントは99ドル台となっているため100ドル説も現実的なものとなってきた。
国内の石油製品市況も値上がりとなってきた。東工取の先物市況も原油は49円/L、ガソリンは59円、灯油は65円となり、11月末に比べるとガソリンは5円、灯油は8円の値上がりとなってきた。業転市況ね値上がりを見せているためガソリンの末端市況も値上がりをみせている。ユーザー転嫁は遅れ気味であっかが、ようやく本格化してきた。首都圏の街道沿いもボトム価格は130円に乗せ134~5円と値上がりしてきた。
石油情報センターの調査価格は136円(平均)となり、東京は137円、神奈川が136円となっており、昨年7月の水準に戻ってきた。この状況が続けば140円台も予想されそうであるが、140円を超えるとユーザーの消費節約が出ることが心配される。今年度の上期のガソリン販売は増販となり、4~11月の累計でも前年比で2.1%の増加となっており、ようやく増販となったが、再び減販となりそうである。増販は猛暑の影響とガソリンが120円台の安値となったためである。今後は省燃費車の普及、人口の減少で増販を期待することは難しいが、減販となると値取りは難しくなる。