日刊ニュース

2011.05.02 のニュース

JXエネ 4月 原油処理483万KL 5月は460万KLで21%減 ~仙台、鹿島の停止、水島の定修で~

JX日鉱日石エネルギーの4月原油処理は483万KLで前年同月比で19%減となる見込みである。大幅な減産となったのは、仙台(14.5万バーレル)、鹿島(25万バーレル)の操業が震災で停止しているのと、大阪は定期修理明けとなったが、永島(11.5万バーレル)が4月1日から定期修理に入ったためである。震災対応で製品輸出はゼロとなっており、輸入は33万KL。
 5月の原油処理は460万KLで21%の大幅減産となる。4月と同様に仙台、鹿島が引き続き操業停止なるのに加え、水島が5月25日まで定期修理となるため。なお、室蘭(18万バーレル)は5月26日から6月11日まで定期修理に入る。国内需給も安定したことから、5月の輸出は29万KLを見込んでいる。
 JX日鉱日石エネルギーが発表した4月分の月間平均卸価格は、国内の石油製品卸マーケット価格に基づき、4油種の全国平均で前月比2.3円/Lの値上がりとなる見込みである。
 油種別にみると、ガソリンは2.5円、灯油が2.2円、軽油は2.4円、A重油が2.6円の各値上がりとなった。油種別の月間改定幅は、週別の日数加重平均で算出したもので、4油種平均は油種別出荷見込数量に基づき算出したもの。
 4月の原油価格等に基づく5月の月次コストは、4月比で6.0円/Lの値上がりとなる。理由は、4月の原油価格が前月比で、中東のドバイは114.09ドル/バーレルで前月比5.45ドル値上がり、オマーンは114.65ドルで5.70ドル値上がり、南方のSLが125.21ドルで1.68ドル値トがりとなっている。
 これにより、JXエネの原油CIFは8.21ドル上昇=4.48円/L円値上がりとなった。円レートは84.43円/ドルで、前月比で1.70円の円安となり、原油価格に与える影響は1.38円/L値上がりとなった。
 また、製品輸入の構成比が変化したことにより0.17円のコストアップとなり、その結果、コストの合計は前月比6円の値上がりとなった。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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