日刊ニュース

2010.07.29 のニュース

JX4~6月C重油決着 ~経費増を確保~

JX日鉱日石エネルギーは27日、4~6月分の大口向けC重油価格が決着したことと、7~9月分の打ち出し価格を通告した。4~6月の東電向けLSC重油は5万7770円/KLで、前期に比べ3910円の値上がりとなった。値上がりの要因は、原油CIFが値上がりしたことと、22年度入りとなったため経費の見直しにより、自家用燃料費などのコスト増が加味された。フォーミュラでみると、関税引き上げで70円のマイナス、円レートで730円、生産品CIFで1120円、直脱品CIFで740円、国際価格で40円、経費等で1350円の各プラスとなり、相殺すると3910円の値上がりとなった。王子製紙向けのHSC重油は5万1750円で2800円の値上げとなった。円レートで700円、生産品CIFとボンドバンカーで1700円の値上がり、経費で500円のプラスとなったが、合成比率の変更で100円のマイナスとなった。
 7~9月の打ち出し価格は、LSC重油が5万3900円で、前期決着の5万7770円に比べ3870円の値下がりとなった。
 円レートで2.7円/ドルの円高、原油CIFが8.5ドル/バーレル値下がりによるもので、円レートでは1390円、生産高CIFが1800円、直脱品CIFで1070円、国際価格で390円の各値下がりによる。
 HSC重油は4万8100円で3650円の値下がりとなる。円レートで1400円、生産品CIFで2050円、ボンドバンカーで200円の各値下がりとなる。この価格をベースにユーザーとの交渉に入る。

ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE