2010.10.27 のニュース
上期元売、業者とも利益を確保 ―原油下落局面でも値取り浸透―
石油各社の上期(4~9月決算は、近く発表となるが、本業の石油事業ではマージンが確保されたため真水では黒字となる。上期の原油価格は値下がり局面となり石油製品市況も下落したが、販売数量は前年比では横ばいで推移、需給は安定して推移したため値取りができ、元販売売業者とも黒字となったようである。
灯油 需要期入り寸前 各社、増産体制に入る ―引き続き実需見合いの生産を―
石油製品は灯油を中心に、これから11~12月の需要期に入るため増産体制となる。重油の販売は増加が見込めず、ガソリン、灯油、ジェット燃料、軽油の販売増に期待しながら、各社は引き続き慎重な生産体制で臨む方向にある。灯油は天候次第であり、不確定な要因が強いため低在庫で臨む。同油種のジェット燃料は、羽田の国際線開設で増販、輸出増が期待される。
財務省の「貿易統計」から、石油連盟がまとめた9月分の「原油CIF旬間速報によると、9月平均のCIF価格は571円に比べ110円の値下がりとなった。