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プリカも頭も使いよう 2001年06月25日更新

頭は使いようである。繁村油脂産業・五日市SS(広島市佐伯区藤垂園、キグナス系)は使用済みのプリペイドカードを利用したユニークなアイデアで集客および顧客固定化の促進につなげている。
 同社は昨年から隣のチャンポン店の協力を得て、使用済みプリカ1万円分でギョーザ1皿サービス、同5千円分なら1皿100円で食べられる企画を開始した。ギョーザだけの注文はできず、いずれかの料理をプラスして注文しなければならないため、チャンポン店も集客および販促効果が見込める。
 この結果、使用済みプリカを持参して来店した延べ人数は当初、月間延べ80人程度だったのが、現在では500人を超えた。チャンポン店の店長も予想以上の効果に喜んでいる。
 先ごろは付近で新たにオープンしたゲームセンターの店長が給油の際にこのサービスを知り、同様に1万円分でメダル1千円分もしくは卓球30分(4人)、5千円分ならメダル5百円分か卓球30分(2人)のサービスを自主的に企画。先ごろ、店長から確実に販促に結びついてきたとの報告を受けたという。この企画のミソは、繁村社長が頭は使ったものの、ほぼ全く投資も労力も使っていない点である。カラフルで凝ったデザインの告知版も各店長がパソコンで制作した。それどころか同社にとって、使用済みプリカのゴミが大幅に減少する恩恵も受けている。
 常々いかにして売るべきか真剣に考えているからこその発想。あえて金を使わなくともアイデア次第で少なからず販売のテコ入れになることを実証した。
 ちなみに計量機とプリカ発券機の横へ張り忖けていた告知板以外に、防火塀でも使用済みプりカで特典があること告知した結果、さらに認知度が高まり、両店への販促効果が高まっているという。

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