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強まる学卒買い手市場 こういう選べる時に良い人材確保しておきたい 2001年06月26日更新

学卒採用にあたっては、ここ数年でさらに買い手市場の傾向が強まってきている。この時期からすでに、来年4月からの採用を希望して各種学校の就職課からの訪問を頻繁に受ける業者もいるくらいで、「少し前までこちらからお願いに回っていたのがウソのようだ」(茨城県内民族系特約店)といった驚きの声も聞かれる。
 長引く就職難も後押しして、全面的に買い手市場へとシフトしている人員補充。数年前までは「夏場になって、休み明けからの就職活動を見越して各種学校の就職課にこちらから出向いてお願いしていた」(前述業者)ところが大半を占めていたが、青田買いを希望する先方の動きはさらに前倒しされており、力関係が完全に逆転している地区が多い。
 「まだ梅雨時期だというのに、先方からアポイントもなしで出向いて来るほどだ。余分な求人費用がかからないという点で助かっている。こういったご時世なのだろう」(前述業者)と言った声が聞かれる。
 「昔はよく無断欠勤等をして連絡もよこさず、しまいにはそのまま来なくなり、気づいたときには近所のパチンコ屋で働いていた…といったような困ったタイプがいたものだが、最近ではそうした扱いづらいタイプもほとんどいなくなった。選べるうちに良い人材を確保しておきたい。こうした就職難の時代に雇用を実施することは立派な地域社会貢献事業だ」との声が。

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