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行政の調査はガラス張りで 2001年08月20日更新

国土交通省はさきほど、高濃度アルコール含有燃料を使用した自動車で燃料漏れやそれに伴うエンジンルーム内の火災が発生している事例があることを明らかにした。自動車メーカーは原因として、同燃料の使用により燃料系統部品のアルミ材が腐食したことが考えられるとしている。
 ▽・・・しかし、高濃度アルコール含有燃料「ガイアックス」を販売しているガイアエナジー社は、過去2年間ガイアックスで燃料漏れの事故はなかったこと、金属腐食性試験、ゴムの引張、浸せき試験で腐食の事実がなかったことから、安全性に問題ないとしている。
 ▽・・・これに先立って環境省がガソリンとガイアックスの排ガスの実態調査を行い、NOXがガソリンよりも多く排出されたとの試験結果を発表するなど、アルコール燃料への包囲網が敷かれているような印象を受ける。しかし忘れてならないのは公平な視点だ。試験手法の矛盾を指摘された環境省がだんまりを決めこむなど、行政に不可解な姿勢が見られるのも事実。国土交通省にはガラス張りで調査してほしい。

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