コラム

過去のコラム一覧へ

模索し続ける国内SSの経営形態 2001年09月17日更新

平成7年に石油流通効率化ビジョン研究会は「SS活性化の4つの方向性」として次のように類型した。
(1)サービス充実型SS:車両点検や洗車など車両関連サービスに対する需要の高い顧客の獲得を目指す。
(2)量販志向型SS:ガソリン販売など燃料油販売に特化し、サービスの簡素化などを通じて徹底したコストダウンにより低価格志向の顧客獲得を目指す。
(3)多角経営型SS:SSの立地特性を最大限に活用し、事業を複合的に経営することにより、事業全体での収益確保を目指す。
 当時のこのような展望と直近の話題で国内のSS形態を照らし合わせてみると、(1)に関して目につくのが、昭和シェル石油やジャパンエナジーが同時に9月1日より2ヵ月にわたって車検に関するフェアを大々的に行っていることだ。車検業界は2兆円規模のシェアを持つとされ、油外収益の柱とも言える。特に昭和シェル石油の場合、ロードサービスを2年間無料にするなどの大型特典を付けており大いに成功しそうな様子で、将来的に2,000以上の系列SSで同社独自の車検を行うとの計画もある。(2)に関して、これに相当するのは言うまでもなくコストを削って廉価で大量販売を目指すセルフである。そのセルフの形態でもプリペイドカード販売機のみしか置かずに顧客の回転を早くするというコスト削減を徹底的に追求した正統派SSもあれば、コンビニを併設して多売と油外収益を同時に狙うといったセルフSSもある。(3)に相当するのは、最近SSを併設した店舗を出し始めて話題となっているドトールコーヒーなどがあてはまる。これと単純比較することはできないが、アメリカにおいて、スーパーマーケット併設のSSが会員制の給油で驚異的な販売量を見せ、シェアを伸ばしている。なかなか決め手が見つからず模索し続ける国内のSS形態であるが、規模の違いはあっても似たような形態をとるSSが出てくる可能性もないと言えず興味深い。

ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE