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中東情勢その3 2001年10月22日更新

アメリカ軍のアフガニスタン空爆が、地上戦を想定した空爆に移行しいよいよ特殊部隊による地上戦が開始された。今回空爆の中心を担っているのは、AC130地上攻撃機、空中で発射する砲身としては最大の105mm砲を備え、爆撃機より低高度 低速により確実に対空火器を選別している。これをきっかけに百数十人の特殊部隊が地上施設にパラシュート降下で奇襲をかけた。今度は何時 大規模な侵攻作戦が開始されるかが原油の動向を占う上でも重要となるだろう。それと、時を同じくして今度は「炭疽菌」の恐怖が世界を覆い包もうとしている。もう第三次世界大戦と言っても言い過ぎではないでしょう。アメリカ以外でアフリカでも炭疽菌が発見されているが、日本も「テロ」の恐怖が確実に忍び寄っているのでは無いでしょうか?
さて、中東の原油価格及び国内業転価格はどうなるのでしょう?
現在 原油価格は皆さんご承知のとおり下げ基調です。今後のついても下げ基調が濃厚で20ドル前後を当分行ったり来たりを繰り返すでしょう。OPECのバスケット価格の下限は22ドルで、現在は(19日)19.74ドルなので、減産し価格を上昇させたいが、前回(中東情勢その2)書いたように、アメリカの作戦中は供給責任があり減産は難しく一定期間現在の価格で推移していくと思われます。さて 国内ですが、各元売は高い時に仕入れた原油がたくさんありこれをいかに早く出し、価格の下がった原油を調達する為に躍起になっています。しかし、そのためには増販しなければならないが、国内産業の低迷、それに伴う消費の低迷、テロによる航空機の利用減などにより通常の販売ルートでの拡販は難しいようです。外資系元売などは、大手広域ディーラー向けにSPOT玉を79円代のガソリンを増販しているらしい。
民族系超大手は、9月末時点の自社タンクは満杯で拡販(放出)しないと安い原油を買えずにチャンスを逃がす事になりので、SPOTマーケット向けに一斉に拡販しているようだ。そうなると まだまだ下がるであろうと容易に推測できる。しかし、高い系列玉のみの特約店は末端市況下落の影響を受け、経営環境はますます苦しくだろう。

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