日刊ニュース

2010.12.17 のニュース

製油所 稼働率アップ 年末の需要期を迎え ―灯油、ガソリン在庫は減少―

 年末の需要期を前に各社の原油処理(5~11日)は86.9%(前週は85.6%)と増加。原油処理量は436万KLで前週に比べ6万KLの増となっており、ガソリン、灯油の生産は前週に比べ増産となっている。製品在庫はガソリン218万KLで5万KLの減、灯油は270万KLで9万KLの減となり、取崩しとなった。灯油は寒波が到来して本格的な需要期に入るが、270万KLと300万KLを下回る低在庫が続いている。シーズン入り前は、在庫減少で供給不足が心配されたが、販売の伸び悩みもあって需給バランスは保たれている。原油はWTIで88ドル/バーレル台で推移していることもあり、先物、業転市況は61円/L台に乗せている。
 原油処理が増加してきた。設計能力稼働率は86.9%(前週は85.6%)、実稼働率(定期修理等を控除)は92.6%(88.7%)とアップしている。
 ガソリン、灯油などは、年末、年始の需要期を前にしているため、供給体制は万全を期している。これから荷動きが活発化することになる。
 焦点の灯油は、12月入りで、関東地域は暖かい日が続いたこともあるが、販売が伸び悩んだ。しかし、ここにきて冷え込みも厳しくなり、出荷増となってきたため、在庫は取り崩しとなった。
 原油価格は88ドル/バーレル台という高値で推移していることもあり、灯油の先物、業転は61円/L台に乗せている。
 ガソリンは55~56円で、灯油に比べると割安となっていることもあり、末端市況は小幅な値上がりとなっている。これから年末と正月休みに向けて、出荷が増加するため、ガソリン、灯油の需給は締まるものとみられている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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