日刊ニュース

2011.08.12 のニュース

調査価格 ガソリン150円80銭で横ばい 仕切小幅値下げで市況維持 ―原油下落で業転も下落へ―

石油情報センターの週動向調査(8日)によるガソリン価格は150円80銭/Lで前週に比べ横ばいとなった。ガソリンの仕切価格は6日から70銭程度の値下がりとなっているが、末端市況は維持されている。仕切価格は小幅値下げとなったため様子待ちで市況維持に努めた地区もあるが、9日にはWTIが80ドルを割って79ドルまで急落したこともあり、今後の市況対策が難しくなってきた。中東産も下落しているが、100ドル台を維持しているため、WTIとは20ドル程度の価格差が生じているが、WTIの急落は国内のガソリン市況にも影響しそうである。東工取の先物、業転市況も下落しており、元売の仕切価格通告(13日実施)が注目されている。WTIが急落しているが、中東産の値下がり幅が少なく、仕切価格も小幅な値下がりにとどまっている。しかし、仕切価格の改定は市況連動制となっているが、その指標は以前の業転リンクから原油、国内外の石油製品の市況を総合的に反映させたものとして不透明となり、元売の一方的な通告ペースとなっている。そのため見通しが難しく、販売業者も原油安を先取りして値下げすると赤字となるため、冷静な対応が求められている。
石油情報センターの週動向調査(8日)によると、ガソリンは150円80銭/Lで前週の横ばいとなっている。
 原油価格が下落、仕切価格は6日から小幅な値下げの通告となったが、調査が8日(月)であったため横ばいとなった。
 しかし、首都圏でも一部では値下げしているSSも散見されており、来週(15日)の調査では値下げとなる公算も強い。
 仕切価格も13日(土)から改正となるが、原油価格の急落から業転、先物市況も下落しているため値下げとなりそうである。
 だが、仕切価格の改定幅は見通しが難しくなっており、先取りして値下げすると販売業者がかぶりとなるため、冷静な対応が求められている。
 ガソリンの末端市況は、7月25日に151円に値上がり、その後は横ばいが続いているが、8月中旬からは値下がりとなりそうである。特に旧盆商戦のヤマ場に入るため、増販を狙って一気に価格競争が展開されることが心配されている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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