2010.10.25 のニュース
コスト連動・月次の仕切価格が一昨年の下期から改められ、「新仕切り体系」が登場したが、修正に次ぐ修正が加えられ、先決めと後決めが混在するようになった。硬直的なコスト方式から需給を反映した価格決定方式への転換によって、仕切価格の透明性を確保し、系列内格差も縮小しようという試みだったはずだが、2年経過しても導入当時に描いていた先物連動という最終形に到達できないまま、元売都合のパッチワークが続いている。
20日のWTI11月限は、急反発で81.77ドル/バーレルとなった。前日には急落して79.49ドルまで3.59ドルも大幅に値下がりし、約3週間ぶりに80ドルを割り込んでいたが、20日には一気に2.28ドルの大幅な値上がりとなり、81ドル台まで上昇した。
原油価格乱高下 ガソリン転嫁に影響 ―業転、先物も流動的に―
原油価格が大幅に変動しているため、国内の市況対策にも影響が出そうである。原油価格(WTI)は19日に80ドル割れの79.49ドルと前日に比べ急落、20日には反発して81ドル台に戻したが、中東物は1日遅れで対応するため混迷している。東工取のガソリン市況は流動的となり、21日には51円/Lへと値下がりしたが、22日には反発して52円となっている。