2010.10.29 のニュース
早い冷え込みで灯油商戦に期待 ―夏場から低在庫が続き市況を維持―
26日、関東、東北地区は冷え込み、札幌も初雪となるなど12月の気温となった。今年は灯油シーズンが早く到来しそうである。猛暑の年は厳冬になるとのたとえもあり、短い秋から一気に冬となりそうである。灯油商戦に期待が高まる。 灯油在庫は、前年に比べて低位で推移しており、積み増しが大幅に遅れているため需給はタイトとなっている。そのため夏場でも市況は、値下がりせずに維持され、このままシーズン入りとなりそうである。
26日のWTI12月限は、0.03ドルの小幅な続伸で82.55ドル/バーレルとなった。一方、中東産原油の12月限は大幅な値下がりとなり、80ドル前後となっている。
JX日鉱日石エネルギーの、11月の原油処理量(輸出分を除く内需向け)は615万KLで、前年同月に比べると3%(20万KL)増を予定している。10月は543万KLで5%(29万KL)減となっており、この減産分をカバーすることもあり、11月は増産となっている。10月は室蘭製油所などでトラブルがあり、減産となったもの。