2010.11.16 のニュース
原油高騰は金融的要因 ―イラン、問題あるも地政学的リスクは沈静化―
原油価格がWTIで87ドル/バーレル台と高騰している。中東産も86ドルと連動して値上がりをみせている。原油価格は「70~80ドルの範囲で推移することが産油国、消費国にとって受け入れやすい水準である」とみられている、4月が80ドル台であったものが5月から値下がり、10月までは70ドル台で推移していたが、11月に入って80ドル台に乗せ、ここにきて87ドル台となっている。
実需に見合った生産が定着 ―国内販売は微増、輸出増を見込む―
本格的な需要期入りの12月を控え、元売各社は実需に見合った生産が定着しており、需給はタイトで推移している。需要期直前で原油処理は増加、稼働率は上昇している。それでも、前年同期に比べると横ばいか小幅減少となっている。しかし、下期の国内需要は微増を見込んでいるのと、ジェット燃料・軽油などの輸出増に期待をかけている。
11日のWTI12月限は、前日の横ばいで87.81ドル/バーレルにとどまった。前日は1.09ドルの大幅な値上がりで、08年10月8日の88.95ドルに次ぐ約2年1カ月ぶりの高値となったが、高値を維持したまま終了した。 一方、中東産原油の1月限は1ドル弱の続伸で86ドル台後半となり、7営業日連鎖の上昇となっ