2014.05.19 のニュース
年度が改まり、前年度はどん底にあった元売の石油収益が急回復の道をたどり始めた。同時に、過去に例がないほどに社長や販売トップの交代も続出している。多くの元売は、正味赤字に陥った石油収益浮上を期して、仕切り方式を改めるなど、心機一転、大きく収益をジャンプアップさせようとしているように見える。我々SSサイドも、その収益リセットの風に乗って、大きく浮上したいところだったが、4月のそれは、数量も粗利も低迷する二重苦で、過去最悪に近いどん底に落ち込んだ外観がある。
(提供元:ぜんせき)
販売業者 当面は市況立て直し その後に新体系に対応~大きく変動しないとの見方も~
新体系によるガソリンの仕切価格が6月から実施となるが、販売業者サイドは、当面は連休で下落した市況の立て直しに取り組み、その後に新体系に移行することになる。新体系では原油、為替のコスト変動、海外市況、他社の動向などを参考に打ち出しとなるため、現行の業転リンクを重点にした方式に比べると、コスト意識が加味されたものとなる。今後の原油価格の動向によるが、スタート時から大きく変動することはなく、値下がり局面で調整するなど徐々に移行するとの見方もある
(提供元:日刊石油タイムズ)
石油各社の3月決算によるとコアの石油事業では、在庫影響を除くと大幅な赤字計上となったが、26年度見通しでは、適正な製品マージン確保からV字回復、黒字転換を狙っている。大幅赤字の要因は、コスト(原油価格、為替変動)が上昇したが、需給が緩和したため転嫁できず、マージンが低下したためである。
(提供元:日刊石油タイムズ)