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SSマージン減対策を早急に 2001年04月09日更新

SSのガソリンマージンの低下が著しい。資源エネルギー庁の委託で石油情報センターが調査している特約店向け卸価格と小売価格との差額を小売マージンとすると、平成3年以降では、5年の20円50銭をピークにそれ以降下落して、12年の平均は12円になっている。もっとも直近の13年2月の場合、小売価格105円に対して卸価格90円50銭だから、マージンが14円50銭ということになる。
 これに対し元売各社は、コスト競争力の強化を指導して、1リットル当たりの粗利を7円など、おおむね10円以下に抑えることを指導している。現状の12円マージンはピーク時の4割減であり、それに対処したコスト削減で利益率の高い油外販売ができにくい状況というのに、元売側がさらに低いマージンを想定した販売政策を推進するとあって、販売業者から「元売の経営指導は再販価格に誘導するものではないか」との疑問が出ている。
すべてのSSが300KLの販売量であれば元売の経営指導が有効となるが、現状は約90KLであり、セルフ化によって集約化されーヵ所当たりの販売量が増加したとしても、大幅増は難しい。そうであれば、現状のマージンを前提に生き残りを図るか、積極的に量販型超低マージン型に進むか、余裕のあるうちに撤退するかの三者択一しかなくなる。傍観しているうちにマージンが縮小する。

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