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中古車業へ参入増加、メンテで客の固定化目指す 2001年04月10日更新

中古車買取・販売業務を導入する業者が増加している。FC契約を結んで同業務を行う業者には、販売実績を伸ばし始めた業者も見られ、今後に向けて積極的な増販を目指 す声も聞かれた。導入した最も大きな動機を、「購入後のアフターフォローを狙い、顧客の固定化を目指すため」とする声は業者間で共通。
東京のある民族系業者では、昨年の9月から中古車買取・飯売業大手のJ社と業務提携をして中古車販売業務を開始した。業務開始に当たって、SSのデザインもー部改造して、同社の看板をレイアウトに盛り込んでいる。「まだまだ軌道には乗っていない」と現場マネジャーは控えめだが、POPを大きめのボリュームで導入したことも功を奏して来店客からの反応は上々のようだ。
SSで古車買取・販売業務を取り扱うメリットは数多い。給油のついでに普段乗っている車の査定を無料ですぐ行うという能勢は、ドライバーに対しての訴求効果が非常にに高いと見る声も。「別にその気がなくてもとりあえずすぐ査定かできるというのは非常に良いこと。面白半分でも自発的に声をかけてもらえるので、常に受注に向けての種蒔きができるのは、扱ってみて面白みがある」(群馬県内大手民族系業者マネジャー)と、従来まで暗中模索の続いていた「SS経営多角化」に向けての決定打として同業務に期待を寄せる業者が多く見られる。
買取に限らず、販売業務に関してもそのメリットは高い。わざわざ中古車情報の雑誌を購入しなくともSS店内にあるネツトを利用して検索が行える店、加えてそのSSの店頭で納車が受けられるというシステムは、買い替えを迷っているドライバーの背中を押すには十分だ。「各自動車メーカーの新車販売が好調だと聞く。それに正比例して中古車市場も活性化するのは当然。中古車なら一部のカーマニア意外はこうした気軽な販売チャンネルの方が利用しやすいだろう」(都内民族系業者)と先行して導入した業者に刺激を受ける形で、今後の中古車買取・販売業務の導入を検討する声も多く聞かれるようになっている。 

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